嫌われる勇気
本書を読もうと思ってからすでに3回挫折しています。今度こそはとアウトプットすることを意識して読んでみました。ネタバレと含みますのでご了承ください。
|
本書はアルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を物語形式でまとめた一冊です。
どうすれば人は幸せに生きることができるかという哲学的問いに対して、シンプルかつ具体的な答えを示してくれます。
アドラー心理学は世界的ベストセラーの「人を動かす」や「道は開ける」などで有名なデール・カーネギーの著作に色濃く反映されており、スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」でもアドラー思想に近い内容が語られています。
|
|
アドラー心理学でまず初めに理解する必要があることは過去の原因を考える原因論ではなく、いまの目的を考えるといった目的論を理解する必要があります。
例えば、引きこもりの男性が「不安だから外に出られない」といっているとしても、それは、順番が逆で、「外に出たくないから、不安という感情を作っている」と考えます。
原因論で話をする限り、一歩も前に進めないので、目的論で物事を考え、今後どうするかは自分で決め
ます。
本書では人は変われる!と説いています。
例えばYさんのようになりたいと思うのではなく、あなたはあなたのまま、ライフスタイルを選び直すことで人は変われるということです。
第一夜(第一章)を読んだ時点では、私も青年と同意見で、アドラー心理学は厳しすぎると感じました。
なぜなら、トラウマなど存在せず、環境も関係ない、何もかも身から出た錆であって不幸なのはお前のせいと言われている気がしました。
しかし、逆説的に考えると哲人もいうように、これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについては何も影響しないという言葉は目から鱗でした。
アドラー心理学を本当に理解し、実践できるようになるにはそれまで生きてきた年数の半分が必要となると言われているのでゆっくり確実に理解していきたいと思います!