『空気』の研究
昭和初期の人々には『その場の空気に左右される』ことを『恥』と考える一面があったそうです。
これにはそんな時代もあったのか!と、とても驚きました!
現代社会に生きる我々は『空気を読め!』と言われ続け、誰もが『空気』に怯えながら生活する日々に疲れ切っていると感じます。この本ではなんで『空気』というものが存在し、どのように『空気』に支配されてしまうのかが書かれており、ではどうすれば『空気』を打破できるのかが書かれています。
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本書で一番印象的だったフレーズは、もし日本が再び第二次世界大戦のような破滅へ突入していく原因は、『あのときは、ああせざるを得なかった』という『空気』が原因になるです。『空気』による破滅の可能性をこの本が売り始められた1977年に予言しています。
ふと思ったのですが、コロナ禍のさまざまな問題は日本を破滅に向かわせてしまっている『空気』なのではないかと思ってしまいました。
どんなに精度の高いデータを積み上げても、結局『空気』で合理性が吹き飛ばされ、意思決定されてしまっていると感じているからです。
この『空気』という妖怪の正体を見極めることがとても大切と思います。
本書では『空気』を打破するためには4つの方法があると述べられていましたが、わたしは1つめの『空気』の相対化が大切だと感じました。
マスコミもコロナ感染者数の発表や、外出自粛要請だけではなく、もっといろんな視点からどのような行動をすべきかを伝えて欲しいと思います。
平日仕事をしていて、私のような朝晩しかニュースを見ない人間には日々のコロナ感染者数を伝えられても慣れてきてしまい、危機感が薄れてきてしまっています。(これは良くないことと十分理解していますが、正直な心境です。)
というわけで『空気』の研究についての紹介でしたー!!!
ちなみにこんなに書きましたが、紹介した本は難しいので、こちらもおすすめです!
というより、この本も読んだことで私自信内容をしっかり理解できたと感じています!
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※『失敗』の本質という有名な本も同じように解説されているので興味がある方はぜひ!!!解説本はどちらも鈴木博毅さんが書かれています!この人の本は読みやすくて大好きです!笑
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それでは!